このところ連日猛暑が続いていますので、少しでも涼しい気分になっていただきたく、太陽系の氷関係の画像を6点ほど紹介します。それぞれの画像について詳しく知りたい方は、リンク先の記事をご覧ください。
まずは火星のコロリョフ・クレーターです。このクレーターには、年間を通じて厚さ約1.8kmの氷が存在しています。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえた画像です。→分厚い氷が常に存在! 火星のコロリョフ・クレーター
火星で氷といえば極冠の方が有名かもしれません。火星には南北両極に極冠がありますが、この画像はそのうちの北極冠です。画像に映っている白い部分は水の氷です。NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえた画像です。→マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえた火星の初夏の北極冠
ESAの彗星探査機ロゼッタがとらえたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の核の画像です。彗星の核は氷と塵からできており「汚れた雪玉」ともいわれます。→ロゼッタ探査機が2015年7月7日にとらえたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
NASAの木星探査機ガリレオがとらえた、木星の衛星エウロパの表面です。エウロパは表面を氷で覆われており、氷の下には海が存在していると考えられています。→最新画像処理で蘇った、ガリレオ探査機撮影のエウロパ画像
土星探査機カッシーニがとらえた土星の衛星エンケラドスです。エウロパと同様、表面を氷でおおわれており、氷の下に海があると考えられています。反射率が非常に高く、ほぼ100%近く太陽光を反射します。→太陽光をほぼ100%反射。土星の衛星エンケラドス
NASAのニュー・ホライズンズ探査機がとらえた冥王星。「スプートニク平原」と呼ばれる氷原が映っています。スプートニク平原には窒素や炭素、一酸化炭素、メタンの氷が豊富に含まれいています。→冥王星の氷の大氷原「スプートニク平原」