火星の「人面岩」 | アストロピクス

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火星の「人面岩」

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機バイキング1号が撮影したこの画像は、「火星の人面岩」として有名なものです。画像中央上にある岩が、人の顔のように見えています。バイキング2号ランダー(着陸機)の着陸場所を探すために1976年7月25日に撮影された画像で、火星の北半球、シドニア地域にあります。

光と影の関係で人の顔のように見えていますが、偶然そのように見えているだけです。のちの探査機によって撮影された高解像度画像では、顔のようには全く見えていません。

「人面岩」の幅は1.5kmほどで、太陽は地平線から約20度の角度で当たっています。画面全体に暗い斑点が散らばっていますが、これは画像の送信時に生じたデータの欠落によるものです。

バイキング探査機より後に、別の探査機が「火星の人面岩」を撮影した画像はいくつかあります。これはそのうちの一つで、2001年4月8日に、NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影したものです。

Image Credit: NASA/JPL、NASA/JPL/MSSS

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)