上の画像は、太陽系の各惑星(プラス冥王星)の平均の表面温度を示したイラストです。温度の目盛りは右が摂氏、左が華氏の数値です。なお描かれている各惑星の大きさの比率は合っていません。
各惑星(プラス冥王星)の平均の表面温度は次のとおりです。
- 水星 167℃
- 金星 464℃
- 地球 15℃
- 火星 −65℃
- 木星 −110℃
- 土星 −140℃
- 天王星 −195℃
- 海王星 −200℃
- 冥王星 −225℃
惑星の表面温度は、基本的には太陽から遠くなるほど低くなります。ただ太陽系の惑星の中で最も高温なのは、太陽に最も近い水星ではなく2番目の金星です。
金星は二酸化炭素を主成分とする分厚い大気に包まれており、その温室効果によって太陽系の中で最も高温の惑星になっています。金星の平均表面温度は464℃もあります。これは鉛の融点を超えるほどの温度です。
水星は金星より太陽に近いところを公転していますが、平均表面温度は167℃です。ただ水星は昼夜の温度差が非常に激しく、太陽光が当たっているときは最高430℃になることがある一方で、太陽光が当たらないときには−180℃まで下がることがあります。昼夜の温度差は600℃以上に及びます。
地球の平均表面温度は15℃です。NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると、記録上の最高気温は1913年7月10日にアメリカ、カリフォルニア州ファーニス・クリークで記録された56.7℃です。一方、WMO(世界気象機関)によると、記録上の最低気温は1983年7月21日の南極ボストーク基地の−89.2℃でした。
火星の大気は薄いため、太陽からの熱はすぐに逃げてしまいます。気温は20℃から−153℃の範囲で変化します。
巨大ガス惑星(木星、土星)や巨大氷惑星(天王星、海王星)の温度は、大気圧が地球の海面と同程度のところでのものです。これらの惑星では、太陽から遠ざかるほど温度が低くなっていきます。
※2023年11月28日、本文を大幅に追加しました。
(参考記事)太陽系の惑星の大きさ比較、太陽系の惑星の質量比較、太陽系の惑星の基本データ
Image Credit: NASA