「月の谷」の奇妙な地形と夜空の天の川 | アストロピクス

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「月の谷」の奇妙な地形と夜空の天の川

この画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が「今週の1枚(Picture of the Week)」として2023年11月27日に公開したものです。南米チリのアタカマ砂漠にある「月の谷」と呼ばれる場所で撮影されました。

地表には砂漠から突き出た奇妙な地形が映っています。空には天の川とともに、地平線近くには大マゼラン銀河もみえています。天の川の中には、南十字やケンタウルス座アルファ星、ベータ星などが確認できます。また地平線付近の夜空は大気光によってうっすらと緑に色づいています。

月の谷は、ESOや日本の国立天文台も参加するアルマ望遠鏡がある場所にほど近いところにあります。そこは標高が高く空気が乾燥しており、また街から遠いため、天文観測には最適の場所です。アルマ望遠鏡が観測するミリ波・サブミリ波は、大気中の水蒸気に吸収されてしまうため、空気が乾燥していることはアルマ望遠鏡にとって特に重要です。

Image Credit: P. Horálek/ESO

(参照)ESO