ハッブル宇宙望遠鏡 過去の周年記念画像を紹介(1) | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ハッブル宇宙望遠鏡 過去の周年記念画像を紹介(1)

1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は、2020年4月に打ち上げ30周年を迎えます。ハッブル宇宙望遠鏡のサイトでは、打ち上げから毎年というわけではありませんが、4月に周年記念画像がリリースされてきました。

これまでハッブル宇宙望遠鏡の過去の周年記念としてリリースされてきた画像を、3回に分けて紹介していきます(週1回ほどの掲載になると思います)。

第1回の今回は、最初に周年記念画像がリリースされた1996年(6周年記念)から2005年(15周年記念)まで紹介します。

第2回目の記事はこちら→「ハッブル宇宙望遠鏡 過去の周年記念画像を紹介(2)
第3回目の記事はこちら→「ハッブル宇宙望遠鏡 過去の周年記念画像を紹介(3)

スポンサーリンク

6周年記念(1996年)

最初に周年記念画像がリリースされたのは1996年の6周年記念のときでした。この6周年記念画像では、手前の銀河団による重力レンズ効果によって、奥にある銀河が複数に分割して映っています。Image Credit: W.N. Colley and E. Turner (Princeton University), J.A. Tyson (Bell Labs, Lucent Technologies) and NASA。https://hubblesite.org/contents/news-releases/1996/news-1996-10.html

→詳しくは「銀河団0024+1654の重力レンズ 〜 30 Years, 30 Images #6(1996年)

スポンサーリンク

8周年記念(1998年)

7周年ではリリースされた画像はありませんでしたが、1998年の8周年の際には赤外線でとらえた土星の画像がリリースされました。Image Credit: Erich Karkoschka (University of Arizona), and NASA。https://hubblesite.org/contents/media/images/1998/18/659-Image.html

→詳しくは「ハッブル宇宙望遠鏡が赤外線で撮影した土星 〜 30 Years, 30 Images #8(1998年)

スポンサーリンク

9周年記念(1999年)

9周年画像は木星とその衛星イオでした。イオの影が木星本体に落ちています。Image Credit: John Spencer (Lowell Observatory) and NASA。https://hubblesite.org/contents/news-releases/1999/news-1999-13.html

→詳しくは「ハッブルがとらえた木星、衛星イオとその影 〜 30 Years, 30 Images #9(1999年)

11周年記念(2001年)

きりの良い10周年記念では画像はリリースされず、次に周年記念画像がリリースされたのは11周年のときでした。画像はオリオン座にある馬頭星雲を可視光でとらえたもの。馬頭星雲を可視光で見ると、明るい星雲に対してシルエットになります。Image Image Credit: NASA, NOAO, ESA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)。https://hubblesite.org/contents/news-releases/2001/news-2001-12.html

→詳しくは「馬の頭の形をした暗黒星雲「馬頭星雲」 ハッブル打ち上げ11周年記念画像

13周年記念(2003年)

13周年記念画像は、オメガ星雲(M17、白鳥星雲)のクローズアップでした。オメガ星雲は、いて座の方向、約5500光年の距離にあります。左上方向にある若い大質量星からの紫外線にさらされています。この年以降は毎年、周年記念画像がリリースされてきました。Image Credit: NASA, ESA and J. Hester (ASU)。https://hubblesite.org/contents/news-releases/2003/news-2003-13.html

→詳しくは「ハッブルがとらえたオメガ星雲のクローズアップ 〜 30 Years, 30 Images #13(2003年)

14周年記念(2004年)

とびうお座の方向、約3億光年の距離にある環状銀河AM 0644-741。Image Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (AURA/STScI); Acknowledgment: J. Higdon (Cornell U.) and I. Jordan (STScI)。https://hubblesite.org/contents/news-releases/2004/news-2004-15.html

→詳しくは「直径15万光年の青いリングを持つ環状銀河
→詳しくは「ハッブルがとらえた環状銀河AM 0644-741 〜 30 Years, 30 Images #14(2004年)

15周年記念(2005年)

15周年記念では2点の画像がリリースされました。1つはこの子持ち銀河M51の画像です。Image Credit: NASA, ESA, S. Beckwith (STScI), and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)。https://hubblesite.org/contents/media/images/2005/12/1677-Image.html

→詳しくは「ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた子持ち銀河M51
→詳しくは「ハッブルがとらえた子持ち銀河M51 〜 30 Years, 30 Images #15(2005年)

15周年記念でのもう1つの画像は、わし星雲にある柱状の構造です。有名な「創造の柱」の近くにあります。Image Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)。https://hubblesite.org/contents/media/images/2005/12/1693-Image.html