ハッブル望遠鏡がとらえた回転花火銀河M101 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた回転花火銀河M101

この画像に映っているのは、おおぐま座の方向、約2500万光年の距離にある渦巻銀河M101(NGC 5457)です。地球からはM101の銀河円盤が真上から見えています(このように見える渦巻銀河は「フェイスオン銀河」と呼ばれます)。その見た目からM101は「回転花火銀河」とも呼ばれています。

M101は直径約17万光年。私たちの天の川銀河の2倍ほどある巨大な銀河です。M101には少なくとも1兆個の星があると推定されており、温度や寿命などが太陽と似た恒星だけでも約1000億個あると見られています。

M101の渦状腕には、巨大な星形成領域が散在しています。また高温で青い生まれたばかりの星たちの集団も、渦状腕のあちらこちらに見られます。

この画像は2006年に公開されたもので、オリジナルデータは15,852×12,392ピクセルもある巨大なものです。1994年から2003年までの約10年間にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した51枚のアーカイブ画像を、地上望遠鏡が撮影した画像と合成することで、この詳細な銀河画像が実現しました。

Image Credit:
Hubble Image: NASA, ESA, K. Kuntz (JHU), F. Bresolin (University of Hawaii), J. Trauger (Jet Propulsion Lab), J. Mould (NOAO), Y.-H. Chu (University of Illinois, Urbana), and STScI;
CFHT Image: Canada-France-Hawaii Telescope/ J.-C. Cuillandre/Coelum;
NOAO Image: G. Jacoby, B. Bohannan, M. Hanna/ NOAO/AURA/NSF

(参照)Hubblesite