ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河M51(NGC 5194)。りょうけん座の方向、約3100万光年の距離にあります。右側に映っている小さな銀河NGC 5195を伴っているようにみえることから「子持ち銀河」とも呼ばれています。
渦巻銀河の中でも、M51の渦状腕は非常にはっきりとしています。これは右側のNGC 5195と接近したことの影響ではないかとも考えられています。一見すると、この小さな銀河がM51の渦状腕を引っ張っているように見えます。しかし実際には、NGC 5195はM51の向こう側にあります。NGC 5195は何億年も前から、M51の向こう側を静かに動いているのです。
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ30周年(2020年4月24日)に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「30 Years, 30 Images」と題して、これまでハッブルが撮影してきた画像から各年1枚ずつ選んで公開しています。
冒頭の画像はその15枚目のもので、打ち上げ15周年を記念して2005年4月にリリースされた中の1枚です。
Image Credit: NASA, ESA, S. Beckwith (STScI), and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
https://www.flickr.com/photos/nasahubble/49576939202/in/album-72157713228021437/
https://hubblesite.org/contents/media/images/2005/12/1677-Image.html