死にゆく星「らせん星雲」を多波長でとらえた

Image credit: X-ray: NASA/CXC; Ultraviolet: NASA/JPL-Caltech/SSC; Optical: NASA/STScI(M. Meixner)/ESA/NRAO(T.A. Rector); Infrared: NASA/JPL-Caltech/K. Su

みずがめ座の方向、約700光年の距離にある「らせん星雲(NGC 7293)」の画像です。らせん星雲は太陽に最も近い「惑星状星雲」の一つです。

太陽と同じくらいの質量の星は、晩年になって燃料が尽きると膨張し赤色巨星になります。赤色巨星の外層のガスが放出されて離れていき、中心に残る星の“芯”からの紫外線が周囲のガスを電離させて輝いている天体が惑星状星雲です。太陽も今から50億年ほど後には、そのような過程をたどると考えられています。

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のスピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線(緑、赤)、ハッブル宇宙望遠鏡の可視光(オレンジ、青)、GALEX衛星の紫外線(シアン)、チャンドラX線望遠鏡のX線(白く見えます)の画像を合成したものです。画像は幅4光年の範囲を映しています。

Credit: NASA/CXC/SAO, NASA/STScI, NASA/JPL-Caltech/SSC, ESO/NAOJ/NRAO, NRAO/AUI/NSF, NASA/CXC/SAO/PSU, and NASA/ESA

2020年9月2日、NASAやチャンドラX線望遠鏡のウェブサイトで、多波長で撮影した画像を合成した六つの天体の画像が紹介されました。多波長で観測することで、天体の真の姿が見えてきます。アストロピクスではそれぞれの画像を1枚ずつ紹介しています。今回の記事はその一つです。

■これまでの紹介画像 〜 M82Abell 2744りゅうこつ座イータ星車輪銀河SN 1987A

(参照)NASAChandra X-ray Observatory