NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが、2015年10月6日(キュリオシティ着陸から1126火星日)に撮影した“自撮り”画像。ロボットアームの先端に設置されているカメラMAHLI(Mars Hand Lens Imager)で撮影された数十枚の画像を合成して作られました。
撮影されたのはミッションで5番目のサンプルを採取した「ビッグ・スカイ」と呼ばれる場所です。画像左側に、ドリルで掘削した穴が見えています(灰色の部分)。
この合成画像にはロボットアームやアーム先端のカメラは映っていません(ただし地面にはそれらの影が映っています)。地平線が傾いているように見えますが、これはマストの上部にあるカメラが水平になるように合成されたためで、実際にはかなり水平に近い状態でした。
キュリオシティの車輪は直径が50cm、幅が40cmです。表面の石の大きさなどは、車輪のサイズを目安にして比べてみてください。オリジナル画像は7149×10036ピクセルもあり、細部まで鮮明に映っています。興味のある方はこちらからオリジナル画像をご覧ください。
なおアストロピクスではこれまで、キュリオシティの“自撮り”画像を3点紹介してきました。併せてご覧ください。→2019年5月12日撮影、2019年10月11日撮影、2020年2月26日撮影
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS