2019年10月11日に撮影された、キュリオシティの自撮り画像

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティは、2012年8月に火星のゲイル・クレーターへ着陸して以来、移動しながら探査を行っています。そのキュリオシティから、「グレン・エティブ」と呼ばれる場所で撮影された新しい自撮り画像が送られてきました。

この画像は2019年10月11日に撮影された57枚の画像を合成して作られたものです。撮影はロボットアームの先端に取り付けられたカメラで行われました。右奥の約300m先には、ベラ・ルービン・リッジが見えています。そこはおよそ1年前にキュリオシティがいた場所です。さらにその奥には、ゲイル・クレーターの北側の縁が見えています。キュリオシティは現在、ゲイル・クレーター内の高さ5kmのシャープ山を登っているところです。

キュリオシティの左側には、試料を採取するためにドリルで開けた穴が2つ見えています(2つの穴は「グレン・エティブ1」「グレン・エティブ2」と呼ばれています)。試料はキュリオシティに搭載されている試料分析器(SAM : Sample Analysis at Mars)で分析されます。SAMには小さなカップが74個入っており、多くのカップは試料を加熱するための小型オーブンとして使われます。加熱して生じたガスを分析するのです。

ただSAMの74個のうちの9個のカップは、中が溶剤で満たされた湿式化学実験用のものになっています。湿式化学実験用のカップは、数が少ないのでここぞというときに使われます。自撮り画像が撮られたこの場所で、着陸以来2度目の湿式化学実験が行われました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA23378