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南天のカリーナ星雲の一部を、これまでになく詳細にとらえた画像です。南米チリにあるジェミニ南望遠鏡で撮影されました。「補償光学(Adaptive Optics、AO)」という技術を使い、大気のゆらぎを抑えることで宇宙望遠鏡並みのシャープな画質を実現しました。
補償光学を利用したジェミニ南望遠鏡の赤外線カメラ(GSAOI)を使い、星雲内部にあるガスと塵の壁が明らかになりました。ガスは若い大質量星からの強烈な紫外線で輝いています。この領域はそのような壁の好例で、この画像には近赤外線でとらえられた星形成領域が鮮明に映し出されています。
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これは補償光学を使って撮影された画像(上)と、使わずに撮影された画像(下)とを比較したものです。下の画像はセロ・トロロ汎米天文台ブランコ4m望遠鏡で撮影された画像です。
Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA、PI: Patrick Hartigan (Rice University)、Image processing: Patrick Hartigan (Rice University), Travis Rector (University of Alaska Anchorage), Mahdi Zamani & Davide de Martin
(参照)NOIRLab