氷が10年以上溶け残っている火星の若いクレーター

この画像には、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた火星の若いクレーターが映っています。2021年4月23日に撮影された画像です。

火星の中緯度、高緯度地域では、隕石衝突によって地下の氷が掘り起こされることがあります。氷は最初は明るく、昇華するにつれて暗くなっていきます。

画像に映るクレーターは、2010年にマーズ・リコネッサンス・オービターによって初めて確認された、北緯約50度にある直径15m弱の小さなクレーターです。発見から10年経った今も、氷の一部が残っているのが映っています。

理論的には、その間に何mmもの氷が失われたと見られています。画像を掲載しているアリゾナ大学のウェブページによれば、いまだに氷が見られるということは、塵などが混じっていない非常にきれいな氷にちがいないとのことです。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年6月15日のHiPODとして紹介されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE