現在、火星表面で移動しながら探査を続けるNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査車パーサヴィアランスが、衛星ダイモス(デイモス)による日食をとらえました。画像はその1コマで、2022年12月5日に撮影されました(Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)。
こちらはパーサヴィアランスが撮影した画像をつなげてタイムラプス映像にしたものです(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/Noriaki Okamoto)。実際の74秒間の出来事を29秒間の映像にしてあります。
火星にはフォボスとダイモスという2つの小さな衛星があります。アストロピクスでは先日、2022年11月にパーサヴィアランスが撮影したフォボスによる日食の映像を紹介しました。ダイモスの直径は12km程度とフォボス(直径22km程度)より小さく、またフォボスより火星から遠いところを公転しています。そのためフォボスと比べ、ダイモスの日食では太陽はわずかな面積しか隠されていません。
参考記事:地球の月と火星の「月」、惑星表面からの見た目の大きさ比較
なおダイモスによる日食に関して、アストロピクスでは、NASAの火星探査車キュリオシティが観測した日食画像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。→キュリオシティが火星表面で見たダイモスの日食