NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた火星のクレーター。
クレーターの右側に溝のような地形が伸びており、クレーターとあわせてまるでオタマジャクシのような形状になっています。かつてクレーターを満たしていた水の水位が上がり、クレーターの壁が決壊して流れ出して溝のような地形ができたと推測されています。
クレーターによっては、外からクレーター内に水が流れ込んで溝のような地形ができることもあります。水がどちら向きに流れたのかを判断するのは難しいことが多いのですが、この画像に映っているクレーターの場合は、地形の高さの情報が分かっていることから、水はクレーターから外に向かって流れたと考えられています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona