ハッブル望遠鏡がとらえた淡く長い腕をもつ渦巻き銀河 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた淡く長い腕をもつ渦巻き銀河

この画像は、ろ座の方向、約4億5000万光年の彼方にある渦巻銀河ESO 415-19を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。ESO 415-19の中心付近をみると普通の渦巻銀河のように見えますが、そこから淡い腕が非常に長く伸びているのが映っています。これはかつて、他の銀河と接近したときの重力の影響によって生じたものです。

画面右上には、小さなオレンジ色の楕円銀河が映っています。また背景をよく見ると、遠方銀河がたくさん映っているのがわかります。

画像は、特異銀河のカタログであるアープ・アトラスに掲載されている天体を調査する観測キャンペーンの一環で撮影されました。アープ・アトラスには、奇妙な形をした単独の銀河から、相互作用する銀河のペア、同じく相互作用する3つあるいは4つの銀河まで含まれます。それらの天体は夜空全体に存在しており、他の天体を観測する合間に、ハッブル望遠鏡はそれらを観測する時間を割くことができます。

画像はハッブル望遠鏡の撮影画像に、南米チリ北部のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載された「ダークエネルギーカメラ(DECam)」による色の情報を付加したものです。2022年12月26日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton, Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA

(参照)ESA/Hubble