探査車パーサヴィアランスがとらえた火星の塵旋風(ダストデビル) | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

探査車パーサヴィアランスがとらえた火星の塵旋風(ダストデビル)

この動画は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスがとらえたもので、遠方に「ダストデビル(塵旋風)」が移動するのが映っています。2023年8月30日(899火星日)に撮影されました。

動画は4秒間隔で撮影された21枚の画像で構成されており、実際より20倍速になっています。

塵旋風は、私たちの身の回りでもよくみられる現象です。夏の暑い日に、学校の校庭などで発生することがあります。太陽光によって地面が温められて上昇気流が生じ、渦を巻きながら砂ぼこりや塵などを巻き上げる現象です。

塵旋風は火星でもしばしば発生します。これまでにもパーサヴィアランスが塵旋風を撮影したことはありますし、またパーサヴィアランスは火星の塵旋風の音をとらえたこともあります。別の探査車キュリオシティも塵旋風をとらえたことがあります。

画像の解析結果から、この塵旋風は探査車から約4km離れたところを東から西へ時速約19kmで移動していることが分かりました。また塵旋風の幅は約60mと計算されました。画像には塵旋風の下部118mだけが見えています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)JPL