火星のジェゼロ・クレーターへのかつての水の流入路 | アストロピクス

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火星のジェゼロ・クレーターへのかつての水の流入路

2021年2月、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランス(Perseverance)が、火星のジェゼロ・クレーターに着陸する予定です。ジェゼロ・クレーターはかつて、水をたたえた湖だったと考えられています。この画像は、ジェゼロ・クレーターに流れ込む水が流れていた谷を、NASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。2枚目の画像は1枚目の中央付近が映っています。

Image Credit: ESA/FU-Berlin
Image Credit: ESA/FU-Berlin

この画像はESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえたジェゼロ・クレーターの一部です。画像左上に見える谷を映したのが冒頭の2枚の画像です。流れ込んだ水によってできたデルタ地帯が画像中央左上に映っています。パーサヴィアランスは、そのデルタ地帯付近に着陸することになっています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2019年12月9日に撮影されたもので、2021年1月5日のHiPODとして紹介された画像です。

※Perseveranceは媒体によって「パーセベランス」「パーシビアランス」「パーセヴェランス」などと表記されています。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE