月探査機が撮影した、アルテミス3の着陸候補地点の1つ「マラパート山」 | アストロピクス

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月探査機が撮影した、アルテミス3の着陸候補地点の1つ「マラパート山」

この画像は、月の南極付近にあるマラパート山(Malapert Massif、手前左側)周辺を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。

月面へ宇宙飛行士を再び送り込むことを目指すNASA(アメリカ航空宇宙局)のアルテミス計画。2022年にその第1段階となるアルテミス1で、無人のオリオン宇宙船が月を周回して地球に帰還することに成功。有人で月を周回するアルテミス2を経て、2025年に月の南極付近に宇宙飛行士が降り立つことを目指しています。2022年8月には、アルテミス3での13の着陸候補地点がNASAから発表されました。マラパート山は、13の候補地点のなかの1つです。

画像では、地球から見てマラパート山の裏側がみえています。マラパート山は、40億年以上前に形成された「南極-エイトケン盆地」と呼ばれる巨大な衝突地形の縁にあたる部分だと考えられており、麓からは5000メートル以上の高さがあります。画像右側には高さ3500メートルの崖も映っています。

画像はルナー・リコネッサンス・オービターの狭角カメラで2023年3月3日に撮影されました。

Image Credit: NASA/GSFC/Arizona State University

(参照)LROC