
この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたものです。火星の表面にある、まるでサンゴのような形をした岩石が映っています。
画像は2025年7月24日(ミッション開始から4608火星日)に、キュリオシティのロボットアームの先端に取り付けられているカメラ「MAHLI」で撮影されました。冒頭の画像では、サンゴのような岩石はカメラから約5cmの距離にありました。
この岩石は、かつて火星の表面に水が存在していた時代に形成されました。大きな岩石の割れ目に入った水に溶け込んでいた鉱物が固まり、のちに風によって砂が吹き付けられることで周囲の岩石が削られて、画像のような形の岩石が残ったとみられます。
キュリオシティは以前にも、同じように形成された花のような形の岩を撮影したことがあります。(参考)「火星探査車キュリオシティが見つけた奇妙な形の石」
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS