ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド」最新画像

この画像は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)」と呼ばれる領域の一部を撮影したものです。HUDFは南天のろ座にある一角で、2003年9月から2004年1月にかけて、ハッブル宇宙望遠鏡が合計11.3日間の露光時間で撮影を行い多数の銀河を映し出した領域です。

ウェッブ望遠鏡の観測により、このわずかな領域に2500個以上もの天体が存在することが明らかになりました。この画像でオレンジ色や赤色に見えている銀河は、塵の密度が高く星が大量に形成されていたり、あるいは中心に活動銀河核(AGN)があったりするなど、赤外線をより多く放射する特徴を持っている銀河です。緑がかった白い小さな銀河は特に遠方にある赤方偏移が大きな銀河です。画像に映るほとんどの銀河は、より波長の短い近赤外線(青とシアン)で最も明るく見えています。

画像はウェッブ望遠鏡のMIRI(中間赤外線装置)とNIRCam(近赤外線カメラ)で撮影されました。

ウェッブ望遠鏡のウェブページでは毎月、「Picture of the Month(今月の1枚)」の画像を公開しています。今回紹介した画像は2025年8月1日にPicture of the Monthとして掲載されたものです。

(参考)
「ウェッブ望遠鏡Picture of the Month」記事一覧
「ハッブル望遠鏡がとらえた深宇宙「エクストリーム・ディープ・フィールド」 35 Years of Hubble Images(Year 23)」(今回紹介した画像とほぼ同じ領域をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像を紹介)

Image Credit: ESA/Webb, NASA & CSA, G. Östlin, P. G. Perez-Gonzalez, J. Melinder, the JADES Collaboration, the MIDIS collaboration, M. Zamani (ESA/Webb)

(参照)ESA/Webb