飛行6日目、フライバイに向け接近中のオリオン宇宙船がとらえた月

アルテミス1ミッションのオリオン(オライオン)宇宙船は、飛行6日目の11月21日に月でのフライバイのための噴射を行い、月面から約130kmまで接近しました。これらの画像は、その噴射の前に月に接近中のオリオン宇宙船から撮影されたものです。いずれも宇宙船の太陽電池アレイの先端に取り付けられたカメラで撮影されました。

1〜2枚目の画像には、月面の中央左側に「東の海」と呼ばれる三重のリング構造を持つクレーターが見えています。東の海は、地球から見ると月の端に位置しています。月面の下側には「嵐の大洋」と呼ばれる「海」の一部が見えています。太陽光が当たっている部分は、ほとんどが月の裏側です。

オリオン宇宙船は今回、月を周回する「DRO(Distant Retrograde Orbit)」と呼ばれる軌道に投入されます。「Distant」は月面からの距離が遠いこと、「Retrograde」は月の公転方向と逆行することを意味しています。宇宙船は11月25日にもう1度噴射を行い、DROへ入ることになっています。

参考記事:アルテミス1、打ち上げから帰還までの予定オリオン宇宙船が見た「地球の入」と「地球の出」

Image Credit: NASA

(参照)NASA Image and Video Library(1)(2)(3)