火星のクリュセ平原にある奇妙な窪地 | アストロピクス

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火星のクリュセ平原にある奇妙な窪地

火星のクリュセ平原にある窪地を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた画像です。1枚目は広範囲を撮影するカメラCTX(Context Camera)で撮影した画像、2枚目は高解像度カメラHiRISEで撮影した画像です。HiRISEの画像からは、窪地の内部が小さな砂丘で満ちているのが分かります。

隕石衝突によるものなのか氷によるものなのか、この地形の成因は不明であり、地質学的に興味深い対象となっています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2019年12月19日に撮影されたもので、2020年10月27日のHiPODとして紹介された画像です。

なおクリュセ平原の位置については過去記事「火星の高度マップ」に掲載した地名入り高度マップをご覧ください。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE