マーズ・エクスプレスがとらえた火星の衛星フォボス | アストロピクス

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マーズ・エクスプレスがとらえた火星の衛星フォボス

この画像に映っているのは、火星の衛星フォボスです。2010年3月7日、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがHRSC(高解像度ステレオカメラ)で撮影しました。

火星にはフォボスとダイモスという2つの小さな衛星(月)があります。フォボスは内側を公転している衛星で、1日に火星を3周しています。大きさは27×22×18キロメートルで、全体をみるとジャガイモのようないびつな形をしています。

冒頭の画像は解像度を落としてあります。こちらはオリジナルの解像度のまま冒頭の画像の中央付近を切り抜いたもの。オリジナル画像は1ピクセルあたり4.4メートルの解像度です。フォボスは100年で1.8メートルずつ火星に近づいており、やがて火星に衝突するか、ばらばらになってリングになるとみられています。

こちらはアナグリフ画像です。赤青メガネを使うことで立体的に見えます。

Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum), CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA(1)(2)