巨大なカボチャ!? ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた二つの銀河の衝突現場

二つの銀河が衝突しつつある現場を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。NGC 2292とNGC 2293という二つの銀河は、おおいぬ座の方向、約1億2000万光年の距離にあります。

2020年のハロウィン直前(10月29日)にリリースされた画像で、Hubblesiteの画像説明では巨大なカボチャのようだと書かれています。カボチャの“目”にあたるのは、明るく輝く二つの銀河の中心部です。全体は10万9000光年ほどで、天の川銀河の直径に相当する大きさです。

二つの銀河の星々は老齢化して赤く輝いており、カボチャのような色合いをかもし出しています。周囲には手前にある光条を伴った青い星が散りばめられています。

銀河の下の方に、うっすらと青い腕が見えています。新しい星々からなるその腕は、二つの銀河が合体し始めた時に星間ガスが圧縮されて形成された可能性が高いとみられます。

二つの渦巻銀河が合体すると、多くの場合、一つの巨大な楕円銀河を形成します。しかし画像に映るNGC 2292とNGC 2293は、大きな渦巻銀河を形成するかもしれないという非常に珍しい例です。天の川銀河の2倍以上の直径を持つUGC 2885(ルービンの銀河)のような巨大な渦巻銀河になると推測する研究者もいます。

Image Credit: NASA, ESA, and W. Keel (University of Alabama)

(参照)Hubblesite