火星の崖の壁面にうっすらと見える地下の氷 | アストロピクス

火星の崖の壁面にうっすらと見える地下の氷

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、火星にある崖をとらえた画像です。この崖は、火星の南半球、ヘラス平原の南にあるクレーター内にあります。

火星のおよそ3分の1ほどの地域の地下浅いところは、氷で覆われていることが分かってきました。この画像のように崖になっているところでは、埋もれた氷が見えることがあります。画像に映る崖の壁面に、淡い水色の氷が透けて見えています。

なお画像は青緑、赤、赤外で取得した画像を青、緑、赤に割り当てて色合成した擬似カラー画像ですので、肉眼で見た色とは異なります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2020年8月15日に撮影されたもので、2020年10月6日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE