クレーターの縁の上で撮影された探査車パーサヴィアランスの自撮り画像 | アストロピクス

クレーターの縁の上で撮影された探査車パーサヴィアランスの自撮り画像

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の最新の火星探査車パーサヴィアランスの探査1500火星日を記念して、2025年5月10日に撮影された自撮り画像です。なお火星の1日は24.6時間なので、1500火星日は地球の1541日に相当します。現在、パーサヴィアランスのすべての機器は正常に動作しているとのことです。

画像はパーサヴィアランスが着陸したジェゼロ・クレーターの縁の上にある「ウィッチヘーゼルヒル(Witch Hazel Hill)」と愛称が付けられた場所で撮影されました。パーサヴィアランスは2021年2月18日に着陸に成功。それ以来、クレーターの底の部分や三角州などを移動しながら観測を続けてきており、現在はクレーターの縁の上で観測を行っています。

この画像では太陽光が高い角度から当たっており、影が車体の下に落ちています。デッキには赤い砂が積もっているのがわかります。探査車の目の前には掘削してサンプルを採取した穴があいているのが映っています。

縮小した冒頭の画像ではわかりにくいですが、遠方にはダストデビル(塵旋風)が見えています。また探査車の車輪の跡も映っています。

この画像は、ミッションが始まって以来5枚目の自撮り画像です。画像はロボットアームの先端に取り付けられているWATSONカメラで撮影した59枚の画像を、地球へ送信後に合成したものです。

(参考)
パーサヴィアランス自撮り(1)(2)(3)(4)
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Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)JPLPlanetary Photojournal