この火星のパノラマ画像は、「Brac」と呼ばれる場所をNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスがとらえたものです。パーサヴィアランスのマストカメラ(Mastcam-Z)で、2021年11月6日から17日(着陸255火星日から265火星日)の間に撮影した64枚の画像を合成して作られました。
画像は、ジェゼロ・クレーター内の「South Séítah」という地域で最初のサンプルを採取するために小高い場所に探査車がとどまっていた際に撮影されました。厚さ数cmから数十cmの層がある岩石の露頭が映っています。堆積岩あるいは、噴火後に落下した火山性の粒子でできた岩石と見られています。
画像中央下側に明るく見えている部分がありますが、これはパーサヴィアランスが「Dourbes」と呼んでいる岩石を削った場所です。岩石の削りカスが白っぽく見えてます。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS