しし座の棒渦巻銀河NGC 3507 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

しし座の棒渦巻銀河NGC 3507 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた棒渦巻銀河NGC 3507です。NGC 3507は、しし座の方向、約4600万光年の距離にあります。画像にはNGC 3507が単独で映っていますが、実際にはNGC 3501という渦巻銀河とともに宇宙を旅しています。

NGC 3507の中央部には星々からなる棒状の構造があり、その棒状構造の両端から渦状腕が伸びています。どちらの渦状腕も銀河円盤をほぼ1周しています。渦状腕には青い星々やピンク色の星形成領域、そして暗い塵の帯が見られます。銀河中心の右下に明るく輝く星が1つありますが、これはNGC 3507に属する星ではなく、私たちの天の川銀河にある星です。この星は地球から436光年離れたところにあります。

画像は、ハッブル宇宙望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年5月26日に公開されました。

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker

(参照)ESA/Hubble