この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車スピリットが撮影した、火星表面の360度パノラマ画像です。2005年11月下旬、「ハズバンド・ヒル」と名付けられた丘の頂上から50mほど降りたところで撮影されました。
画像は2005年11月23〜28日(672〜677火星日)に撮影された405枚の画像をもとに作られました。スピリットのパノラマカメラの750nm、530nm、430nmのフィルタを使って撮影した画像に色を割り当てた擬似カラー画像です。
画像中央には「インナーベイスン」と呼ばれる領域が映っています。また画像中央付近の地平線上には「マッコール・ヒル」「ラモーン・ヒル」が見えています。ハズバンド・ヒルも含め、これらの丘の名は、2003年2月1日に起きたスペースシャトル・コロンビア号の空中分解事故で犠牲となった宇宙飛行士に因んでつけられたものです。画像の両端(スピリットの後側)にハズバンド・ヒルが見えています。
Image Credit: NASA/JPL/Cornell