火星探査車パーサヴィアランスが「スリーフォークス」で撮影した「自撮り」画像 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

火星探査車パーサヴィアランスが「スリーフォークス」で撮影した「自撮り」画像

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが撮影した「自撮り」画像です。パーサヴィアランスが着陸した火星のジェゼロ・クレーター内にある「スリーフォークス」と呼ばれる場所で、2023年1月20日(682火星日)に撮影されました。

パーサヴィアランスは、近い将来の火星サンプルリターンに向けて、さまざまな場所でサンプル(試料)を採取しています。サンプル採取の際、パーサヴィアランスは各地点で2つずつサンプルを採取します。一方のサンプルは機体内に保管し、もう一方はスリーフォークスに投下します。画像のパーサヴィアランスの左側に、サンプルチューブの1本が映っています。

サンプルリターン計画では、サンプルを火星から打ち上げるロケットを搭載した着陸機が送られます。その着陸機にはパーサヴィアランスがサンプルを届ける予定ですが、投下したサンプルはそれができない場合のバックアップとなります。パーサヴィアランスは、12月下旬からスリーフォークスでサンプルチューブを投下する作業を開始しました。合計10本のサンプルチューブを投下します。

この自撮り画像は、パーサヴィアランスが撮影した56枚の画像を合成したものです。元の画像は、ロボットアームの先端にあるWATSON(Wide Angle Topographic Sensor for Operations and eNgineering)というカメラで撮影されました。

こちらは冒頭の画像とほぼ同じものですが、マスト上部のカメラがサンプルチューブに向けられています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Planetary Photojournal