アルテミス2、月への旅へ前進! 早ければ3月6日に打ち上げへ | アストロピクス

アルテミス2、月への旅へ前進! 早ければ3月6日に打ち上げへ

ケネディ宇宙センターの39B発射台で、モバイルランチャーの上に立つSLSロケット(2026年2月10日)
ケネディ宇宙センターの39B発射台で、モバイルランチャーの上に立つSLSロケット(2026年2月10日)

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、有人で月を目指すアルテミス2ミッションの打ち上げ準備において大きな節目を迎えました。2026年2月19日に実施された2度目の「ウェットドレスリハーサル(推進剤の充填やカウントダウンも含めた総合的なリハーサル)」が成功裏に完了。早ければ3月6日に打ち上げが行われる予定です。

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燃料充填テストの成功と問題克服

今回のウェットドレスリハーサルでは、ケネディ宇宙センターの39B発射台で、SLSロケットに70万ガロン以上の超低温推進剤(液体水素と液体酸素)が充填されました。

1月末〜2月初めに行われた1回目のリハーサルの際に発生した水素漏れの問題が、新たに設置したシールの性能確認により克服され、水素ガスの濃度は許容範囲内に抑えられました。また、打ち上げ直前のカウントダウンを想定した「ターミナルカウント」も2回実施され、本番さながらの手順を確認。テスト中には一時的に通信の問題が発生しましたが、バックアップシステムで対応し解決しています。

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宇宙飛行士たちは隔離期間へ

テストの成功を受け、ミッションに参加する4人の宇宙飛行士は、現地時間の2月20日午後5時からヒューストンで隔離期間に入りました。

この隔離は、打ち上げの約14日前から行われる標準的な手続きで、乗組員の健康を維持し、感染症などのリスクを最小限に抑えることが目的です。リード・ワイズマン飛行士、ビクター・グローバー飛行士、クリスティーナ・コック飛行士(以上NASA)、そしてジェレミー・ハンセン飛行士(カナダ宇宙庁)の4人は打ち上げの約5日前にケネディ宇宙センターへ移動する予定です。

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今後のスケジュール

NASAは現在、リハーサルで得られたデータの分析を進めています。数日のうちに、発射台での最終的な整備作業や、打ち上げの可否を最終判断する「飛行準備審査(Flight Readiness Review)」が行われます。

アルテミス2は、半世紀以上ぶりに人類を月の近傍へ送る、アルテミス計画初の有人飛行ミッションです。その成功は、月面着陸の実現、そして将来の有人火星探査への大きな一歩となります。

(参考)
半世紀ぶり有人月飛行、アルテミス2ミッション10日間の日程ガイド
アルテミス2ミッション、延期になったら打ち上げ可能な日はいつ?

Image Credit: NASA/Ben Smegelsky

(参照)NASA(1)(2)(3)