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この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたもので、枯れ枝あるいは廃材の鉄筋かのような棒状の構造が火星の地面から突き出しているのが映っています。キュリオシティは2022年5月15日(3473火星日)、マストカメラ(Mastcam)でこの画像を撮影しました。
この奇妙な岩は、遠い昔に流れていた地下水により鉱物が沈澱してできたものだと見られています。長い年月をかけて周囲の軟らかい物質が風で侵食され、硬い部分だけが残ったのです。キュリオシティは以前にも、似たような過程でできたと見られるサボテンのような形の石を発見したことがあります。
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こちらは冒頭の画像より広い範囲を撮影した画像です。中央に奇妙な岩が映っています。
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こちらはアナグリフ画像です。「赤青メガネ」を使うと立体的に見えます。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS