先日、2024年2月9日に発生したX3.3の太陽フレアの映像を紹介したばかりですが、2月16日にも15時53分(日本時)をピークとする強力な太陽フレアが発生しました。画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOがとらえたもので、左から13.1nm、19.3nm、30.4nmの極端紫外線で撮影されたものです。30.4nmの波長ではプロミネンス噴出がはっきりと見えています。
このときの太陽フレアは「X2.5」に分類される大規模なものでした。太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。
こちらの映像は、2月16日の太陽フレアを13.1nm、17.1nm、19.3nm、21.1nm、30.4nmの波長で撮影したものです。波長によって見える温度領域が異なります。なお映像中の時刻表示は世界時になっています。
(参考記事)「2024年2月9日に発生したX3.3の太陽フレア」「2024年1月1日に発生したX5.0の太陽フレア」
Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: NASA/SDO、SDO/NASA/Helioviewer.org; 動画制作: Noriaki Okamoto