SOHOがとらえた太陽の22年 | アストロピクス

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SOHOがとらえた太陽の22年

太陽・太陽圏観測衛星SOHOは1995年12月に打ち上げられました。上の画像は、打ち上げ翌年の1996年から2017年まで、SOHOがとらえた太陽を22年分並べたものです。

太陽は、11年周期で黒点の数が変化します。黒点が増えたり減ったりを繰り返すのです。また太陽では11年ごとに磁場の極性が反転します。N極とS極が入れ替わるのです。この磁場の反転を考え合わせると22年の周期になります。上の画像は、22年の1周期分を並べたものということになります。

各年の画像は、SOHOが毎年春に極端紫外線で撮影したものです。太陽の上層大気であるコロナがとらえられています。太陽の活動が活発な時期と、活発でない時期とが繰り返しているのがよく分かります。

SOHOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とNASA(アメリカ航空宇宙局)の共同ミッションで現在も稼働中。冒頭の画像は長寿の衛星ならではのものといえます。

Image Credit: SOHO (ESA & NASA)

http://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2018/02/22_years_of_SOHO