火星の「偵察衛星」がとらえた中国の探査車と車輪の跡 | アストロピクス

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火星の「偵察衛星」がとらえた中国の探査車と車輪の跡

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)が高解像度カメラHiRISEでとらえたもので、画像の下の方に中国の火星探査車(ローバー)「祝融」が映っています。また画像の上の方には祝融を載せて降下した着陸機も映っています。画像はコントラストが強調されており、それにより着陸機と探査車の間に車輪の跡が見えています。

祝融は2021年5月に火星着陸に成功しました。MROの画像からは、祝融が着陸から10か月の間に1.5kmほどの距離を移動したことがわかるとのことです。

こちらは冒頭の画像から祝融の周辺を切り取ったものです。

MROの「リコネッサンス(reconnaissance)」とは「偵察」という意味です。その名の通りMROのHiRISEは、火星表面を非常に高解像度で撮影することができます。HiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2022年3月11日に撮影されたもので、2022年3月18日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参考記事)NASAの火星周回機が中国の探査車「祝融」と着陸機をとらえた!NASAの火星探査機、宇宙から中国の着陸機と探査車を再び撮影

(参照)HiRISE