オリオン座の青い光と地上の赤い光

これはアメリカ、アリゾナ州にあるキットピーク天文台(KPNO)上空の夜空を撮影した写真です。日本からも冬の夜空で見られるオリオン座の星々が青く輝いているのが映っています。その色は地上の赤い光とは対照的です。

地上の赤い光は異世界の雰囲気をかもし出していますが、この赤色の光には、暗い中でもスタッフや訪問者がまわりを見ることができるようにするという重要な役割があります。青や白の灯りに比べると、赤い光は観測の妨げになりにくいのです。写真は長時間露光のために赤い光が明るく見えますが、実際にはもっと暗くなっています。地平線付近にはマクマス-ピアス太陽望遠鏡が見えています。

この画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年3月16日にリリースされた「Images of the Week」です。

Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/B. Tafreshi

(参照)NOIRLab