ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、かみのけ座の渦巻銀河NGC 4571 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、かみのけ座の渦巻銀河NGC 4571

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 4571。かみのけ座の方向、約6000万光年の距離にあります。

NGC 4571のような銀河は非常に多くの星々が集まったものですが、宇宙にはさらに大きな構造が存在します。NGC 4571は1000個以上の銀河を含む「おとめ座銀河団」の一部ですし、その銀河団もさらに大きな「おとめ座超銀河団」の一部です。「おとめ座超銀河団」には、私たちの天の川銀河やアンドロメダ銀河などを含む「局所銀河群」も属しています。さらに宇宙最大の構造である「銀河フィラメント」もあります。銀河フィラメントに包まれるように銀河があまり存在しない「ボイド」と呼ばれる領域があり、両者をあわせて「宇宙の大規模構造」と呼ばれています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡による大規模銀河サーベイ(「PHANGS(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS:近傍銀河の高解像度観測による物理学研究)」)の一環で撮影されたものです。電波望遠鏡であるアルマ望遠鏡のデータとともに、低温ガスとそこで生まれる若い恒星との関係を調べることが目的の観測です。

画像は2022年3月21日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Lee and the PHANGS-HST Team

(参照)ESA/Hubble