NASAの火星周回機が中国の探査車「祝融」と着陸機をとらえた! | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

NASAの火星周回機が中国の探査車「祝融」と着陸機をとらえた!

この画像は、火星上空を周回中のNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、2021年6月6日に高解像度カメラHiRISEで撮影したものです。2021年5月15日に火星のユートピア平原南部への着陸に成功した、中国の天問1号の着陸機と探査車(ローバー)「祝融」が映っています。着陸機は、着陸時の爆風によってできたパターンに囲まれており、探査車は着陸機から南へ少し進んだところにあります。

この画像からは、着陸地点の周辺の地形はユートピア平原南部に典型的なもので、大きな岩がほとんどない滑らかな地域であることが分かります。ところどころに見られる明るい部分は、風によってできた風成地形です。

こちらは着陸機と探査車周辺を切り抜いたものです。

こちらの画像には左下にパラシュートとバックシェルが映っています。

祝融は天問1号に搭載され、2020年7月23日に打ち上げられました。天問1号は2021年2月10日に火星へ到着し、5月15日に火星着陸に成功しました。祝融が着陸機から火星の大地に降り立ったのは5月22日でした。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年6月10日のHiPODとして紹介されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE