アメリカの火星「偵察衛星」がとらえた中国の火星探査車 | アストロピクス

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アメリカの火星「偵察衛星」がとらえた中国の火星探査車

中国の火星探査車「祝融」は、2021年5月に火星に着陸しました。NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)は、高解像度カメラHiRISEを使ってこの地域を何度か撮影し、表面の変化を観測しています。

3枚の画像は、2022〜23年にかけて撮影されたものです。左の画像は2022年3月11日、中央は同年9月8日、右は2023年2月7日に撮影されました。左の画像には中央上、残りの2枚には中央下側に、やや暗く青みがかった色で探査車が映っています。これらの画像は、2022年9月から2023年2月の間、探査車が位置を変更していないことを示しています。なお2022年3月11日撮影の画像については、過去記事「火星の「偵察衛星」がとらえた中国の探査車と車輪の跡」でも紹介しています。

MROの「リコネッサンス(reconnaissance)」とは「偵察」という意味です。その名の通りMROのHiRISEは、火星表面を非常に高解像度で撮影することができます。HiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2023年2月21日のHiPODとして紹介されました。

(参考記事)NASAの火星周回機が中国の探査車「祝融」と着陸機をとらえた!NASAの火星探査機、宇宙から中国の着陸機と探査車を再び撮影

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE