火星ヘリコプターの初飛行、日本時間4月19日16時30分ごろに実施へ

NASA(アメリカ航空宇宙局)は2021年4月18日、延期されていた火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の飛行試験を4月19日16時30分ごろ(日本時間)に実施することを目指していると発表しました。

インジェニュイティは4月9日に行われたローターの高速回転テストの途中で問題が検知されたため、飛行試験が延期されていました。その後ヘリコプターのチームは、フライトシーケンスにいくつかのコマンドを追加し、地球と火星の両方で徹底的にテストした上で高速回転テストに成功しました。画像は4月16日に高速回転テストに成功した直後のインジェニュイティを、パーサヴィアランスのMastcam-Zで撮影したものです。

この方法はヘリコプターの設定を変更する必要がなく最も簡便な方法であり、19日にこの試みがうまくいかなくても、その後の数日間で何度か試すことでうまくいく可能性が高いとのことです。

ヘリコプターチームは一方で、インジェニュイティの飛行制御ソフトウェアの修正と再インストールにも取り組んできました。修正したソフトウェアは、ヘリコプターの基地局でもある探査車パーサヴィアランスに送信されました。先述の飛行方法が上手くいかない場合、新しい飛行制御ソフトウェアを探査車からヘリコプターへと送信します。その場合、インストール後にローターのテストなどをもう一度行うことになるため、飛行試験までにさらに数日間の準備期間が必要になるとのことです。

19日に初飛行が行われた場合、飛行の数時間後にはデータが地球に送られてくることになっており、20日午前3時(日本時間)から飛行後のブリーフィング(状況説明)が予定されています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU

(参照)NASAMars Helicopter Tech Demo