この映像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の41回目の飛行時に撮影されたものです。
このタイムラプス映像は、インジェニュイティの胴体部分に取り付けられているナビゲーションカメラで撮影された画像を元に作成しました。ナビゲーションカメラのデータは、飛行中にリアルタイムで位置や姿勢を決定するために使われており、飛行中に火星表面を追跡するため真下を向いています。
41回目の飛行は、40回目の飛行から8日後の2023年1月27日(689火星日)に行われました。最高速度は秒速3mで飛行距離は183m、最高高度10mで、109.1秒間飛行しました。「Airfield Beta」と呼ばれる地域で離着陸しました。ただし離陸地点と着陸地点は20mほど離れています。
インジェニュイティは、パーサヴィアランスに連れられて火星に降り立ちました。2021年4月に初飛行に成功、その後、当初の予想をはるかにこえて稼働しており、現在も飛行を続けています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
映像制作: Noriaki Okamoto