NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」は、これまで5回の飛行に成功しています。そのうちの3回目、4月25日に行われた飛行のようすをアナグリフにした動画が公開されました。いわゆる「赤青メガネ(左に赤、右に青のフィルムを貼ったメガネ)」で見ると立体的に見ることができます。
動画は、火星探査車(ローバー)「パーサヴィアランス」のマスト(頭部)に搭載されているカメラMastcam-Zで撮影されたものです。インジェニュイティの3回目の飛行では、ヘリコプターは5m上昇して50mの距離を移動したのち、離陸した場所に戻ってきました。アナグリフではない通常の動画はアストロピクスでも紹介したことがあります。
なお、赤青メガネの枠用のテンプレートファイル(PDF)がNASAから公開されており、Mars Exploration ProgramのページからPDFファイルをダウンロードできます。赤青メガネを自作する際に利用できます。
Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS