土星側から見た衛星テティス | アストロピクス

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土星側から見た衛星テティス

この画像は、土星探査機カッシーニがとらえた土星の衛星テティスです。2007年5月27日に紫外線で撮影された画像です。

直径約1070kmのテティスは、土星で5番目に大きな衛星です。45.3時間で公転しており、地球の月と同様、つねに同じ面を土星に向けています。この画像は、テティスの土星側の面をとらえたものです。

中央付近に、「イサカ・カズマ(Ithaca Chasma)」と呼ばれる大峡谷が南北に走っています。テティスの西(左)側の縁が直線的になっていますが、これは直径約400kmのオデュッセウス・クレーターの縁の部分です。

テティスにはまた、暗く見える東西方向の帯状の領域がありますが、紫外線で撮影したこの画像では、周囲よりもやや明るく映っています。

画像の撮影時、カッシーニ探査機はテティスから約26万7000kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal