先日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した土星の画像が公開されました。ウェッブ望遠鏡の画像が公開されはじめてからもうすぐ1年になりますが、この1年間で木星以遠の4惑星がすべて撮影・公開されたことになります。そこで今回の記事では、ウェッブ望遠鏡が撮影したそれら4惑星の画像をまとめて紹介します。
木星
ウェッブ望遠鏡が近赤外線カメラ(NIRCam)で撮影した木星の画像です。北極と南極の両方で高い高度までオーロラが広がっているのが映っています。南半球の大赤斑は、この画像では白っぽく見えています。この画像で明るい場所は、高度が高いことを示しています。
画像の詳細や、リングや衛星がともに映った木星画像などは、以下の記事をご覧ください。→ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡が赤外線でとらえた木星
土星
2023年6月25日にNIRCamで撮影されたばかりの画像です。3.23μmの波長で撮影されたもので、土星本体が暗く、リングが明るく映っています。衛星ディオーネ、エンケラドス、テティスが、土星の左側に見えています。
画像の詳細については以下の記事をご覧ください。→ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、土星を撮影
天王星
NIRCamで撮影した天王星。天王星は自転軸が98度傾いており、ほぼ横倒しになっています。画像には、晩春の北極冠が明るく映っています。淡く暗いリングも非常に明るく見えており、知られている13本のリングのうち11本が映し出されています
画像の詳細や、より広範囲を撮影して衛星も映っている画像などについては、以下の記事をご覧ください。→ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた天王星 最新画像
海王星
NIRCamで撮影した海王星。リングや衛星もくっきりと映っています。大気中のメタンが赤外線を吸収するため、海王星は暗く見えています。明るい部分は高高度にあるメタンの氷の雲で、メタンガスによって吸収される前に太陽光を反射するため明るく見えています。
画像の詳細や、より広範囲を撮影して衛星も映っている画像などについては、以下の記事をご覧ください。→リングがくっきり! ウェッブ望遠鏡がとらえた海王星の最新画像