この画像は、カッシーニ探査機が土星の夜側をとらえたものです。赤、緑、青のフィルターで撮影した画像を合成し、自然色が再現されています。探査機と土星やリング、そして太陽がおりなす角度の関係で、全体が黄金色に見えています。
土星のリングはアルファベットをつけて分けられていますが、画像には土星のメインリングのうちBリングやCリングが見えています。太陽光は土星やリングの南側(下側)から当たっており、Bリングのリング粒子の密度の高い領域が暗く、Cリングのリング粒子の密度が低い領域が太陽光を散乱して明るく見えています。(参考記事)土星のリング
土星の南半球は、リングが太陽光を反射した光に照らされて、ほんのりと明るくなっています。リングの落とす影が一部、南半球に落ちているのも映っています。
画像は2006年9月28日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約140万kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute