ジュノーがとらえた木星の「大赤斑」と「南温帯縞」 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ジュノーがとらえた木星の「大赤斑」と「南温帯縞」

この画像に映っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえた木星です。右端に「大赤斑」と呼ばれる巨大な渦模様が映っています。木星表面には、比較的明るい「帯(ゾーン)」と暗い「縞(ベルト)」が、赤道に平行するように走っています。上の画像で、大赤斑の下側には「南温帯縞(STB、South Temperate Belt)」と呼ばれる白っぽい領域が映っています。また大赤斑の左側には乱流でうねる雲が映し出されています。

ジュノー探査機は、53日間で木星を1周する軌道をまわっています。木星に最も近づくときは雲頂から5000kmほど、遠ざかるときは800万kmほどになります。上の画像は、ジュノーが31回目の最接近を行なった2020年12月30日に得られたものです。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は、ジュノーカムのウェブページで公開されている画像データを元に、アストロピクス運用元のブックブライト代表の岡本が処理して作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の雲頂から約2万5000kmの距離のところに位置していました。

ジュノーカム撮影のウェブページを見ると、遊び心たっぷりに画像処理している方もいます。皆さんも画像処理に挑戦してみてはいかがでしょうか。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Noriaki Okamoto © CC BY

(参照)Mission Juno