春の日差しでドライアイスが昇華した、火星のカイザー・クレーター内の砂丘 | アストロピクス

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春の日差しでドライアイスが昇華した、火星のカイザー・クレーター内の砂丘

火星のカイザー・クレーター内の砂丘を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影した画像です。砂丘の一部が、季節的な二酸化炭素の氷(ドライアイス)で覆われてます。春の日差しでドライアイスが昇華して、砂丘の暗い砂が見えています。

ドライアイスが存在する場所としない場所があること、また斜面に太陽光が低い角度から当たっていることで、砂丘の砂紋の細かい構造が見えています。画面右側は陰になっており、一見すると真っ暗のようですが、よく見ると砂紋が映っているのが分かります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年11月27日に撮影されたもので、2022年2月14日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE