火星の孤独なダストデビル | アストロピクス

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火星の孤独なダストデビル

火星のクレーター内にある砂丘に現れたダストデビル(塵旋風)を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた画像です。このクレーターは、火星の大シルチスにあるアントニアディ・クレーターの北にあります。

ダストデビルは、いわゆる「つむじ風」のことで、地表付近が暖められて上昇気流が発生し、砂や塵を巻き上げたものです。

画像には白っぽく見えるダストデビルの右側に暗い筋が見えます。これはダストデビルが通過した痕跡で、表面の明るい砂がダストデビルによって巻き上げられて下の物質が露出しているために暗く見えています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2020年1月30日に撮影されたもので、2021年3月4日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE