探査車キュリオシティが撮影 山の斜面から見下ろしたクレーター内部の風景 | アストロピクス

探査車キュリオシティが撮影 山の斜面から見下ろしたクレーター内部の風景

このパノラマ画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたものです。2025年2月7日(ミッション開始から4447火星日目)に撮影した画像をモザイク合成して作成されました。

画像は、キュリオシティが現在、登坂を続けているシャープ山(アイオリス山)から撮影したものです。キュリオシティは2012年8月に、直径154kmのゲール・クレーター内にあるシャープ山のふもとに着陸しました。遠景に山脈のように見えているのはクレーターの縁です。

こちらの映像は、最大4K画質で冒頭の画像を見ることができます。

シャープ山の高さは5kmで、火星の歴史の中で異なる時代に形成された複数の層からなります。山を登りつつ、それぞれの層を調査することで、かつて温暖湿潤だった火星の環境が、現在のような乾燥した低温の環境にどのように変化してきたのかを理解できると見られています。

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Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Planetary Photojournal