NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが捉えた、火星表面の新たな360度パノラマ画像が公開されました。このパノラマは、キュリオシティのマストカメラ(Mastcam)で2021年7月3日(3167火星日)に撮影した129枚の画像を合成して作られました。
画像には「ラファエル・ナバロ山」との愛称が付けられた山付近が映っています。画像上のほうの右側に見られる高い山がラファエル・ナバロ山で、キュリオシティのミッションに携わっていて2021年1月に亡くなった科学者の名前にちなんで愛称が付けられました。
こちらは画像中央付近を切り抜いたものです。右奥に見えるのが「ラファエル・ナバロ山」。
火星を周回する探査機によると、キュリオシティは現在、粘土鉱物に富む地域と、硫酸塩鉱物に富む地域の中間に位置しています。この地域の岩石を調べることで、かつて湿潤だった火星が、どのようにして今日のような乾燥した惑星になったのかが明らかになるかもしれないとのことです。
パノラマのオリジナル画像は29,061×7,568ピクセルもある巨大なものです。興味のある方は参照のリンク先をご覧ください。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS